「正しい助言」だけでは人は動かない ― NLPから学ぶ、人を動かすコミュニケーション ―
- 7月26日
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2026年7月21日(火)、久松町区民館にて「ふらっと研究会」を開催しました。
今回のアレンジャーは佐々木和哉会員。講師には坂田和則氏をお招きし、「なぜ、正しい助言だけでは人は動かないのか」をテーマに、NLP(Neuro Linguistic Programming)を軸とした現在の活動や、これまでのキャリアについてご講演いただきました。参加者は診断士10名。坂田氏の熱量あふれる語り口に引き込まれ、あっという間に時間が過ぎる充実した会となりました。
■ 30年の縁から始まった再会と気づき
坂田氏はプリント基板メーカーで設備管理、品質管理、品質保証部門を経験され、ISO勉強会で30年前に佐々木さんと出会われました。今回の研究会は、20年ぶりの再会というエピソードから始まりました。その後、トヨタ生産方式を習得し、自社の生産性を3倍に引き上げた経験をもとに、現在まで20年間で300社以上を支援。年間170日以上の出張をこなす、まさに引っ張りだこのコンサルタントです。
コンサルティングの過程で坂田氏は「10社のうち5社は改善が進むが、残り5社はうまくいかない」という現象に気づき、その違いを分析しました。その結果、「挨拶がしっかりできる会社は改善が進む。挨拶ができない会社の78%は改善が進まない」という共通点を見出します。ここから「組織の心理」が改善の成否に深く関わると考え、認知心理学・行動科学の研究を進められました。
■ VAKモデルを実務に落とし込む高度なNLP活用
心理学ツールとしてのNLPを活用し、脳の情報処理特性を示す VAKモデル(Visual/Auditory/Kinesthetic)を実務に応用してきたのが坂田氏の大きな特徴です。人はそれぞれ得意とする情報処理タイプが異なり「相手のタイプに合った説明でなければ、内容そのものが届かない。」ものです。研修の場でも、「視覚:見て理解する人」「聴覚:聞いて理解する人」「感覚:やって理解する人」など多様な受講者がいるため、得意なタイプに合わせた訴求方法を使い分けることで、受講者の満足度を最大化できるとのことでした。
■ 「自分で気づいたことはやる」――改善を進める心理的アプローチ
坂田氏の改善指導は、講師が改善点を直接提示するスタイルではありません。現場の方々にテーマを与え、「自ら気づき、自ら動く」ことを重視します。人は他者から指摘されると「自分の考えや立場が否定される」と感じ、防衛本能が働き行動しづらくなる。しかし、「自分で気づいたことは、必ず行動につながる。」この心理を踏まえ、いかに「その気にさせるか」が改善の鍵であると語られました。
■ ヒューマンエラーの体感と、実務に根ざしたNLPの深い応用
研究会では、明朗な声と参加者との軽妙な掛け合いに加え、「脳はなぜ疲れるのか」「パターン化とエラー発生の関係」など、ヒューマンエラーの仕組みを体感できるワークも行われました。坂田氏が長年の経験から編み出したVAKモデルの実践は、NLPを理解している参加者からも、「ここまで実務に落とし込み、使いこなしているのは本当にすごい」と高い評価が寄せられました。
本会1時間、懇親会2時間は、学びと気づきに満ちた非常に有意義な時間となりました。


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