2023年6月30日(金)に研究会を開催しました。
若手美術作家さんと、アートに縁が遠のいていた多くの中小企業診断士達との間で、興味深いトークセッションが交わされましたので、簡単にご紹介します。
まず最初に、若手美術作家さんの現状に関するリアルなお話がありました。
それは、一部の有名作家さんしかアート作品のみで飯が食えないという現状です。
皆さんは、アート作品を購入したことがありますか?
ピンとこない
金額の妥当性がわからない
参加者のなかで、アート作品を購入する方は少ないようです。
そもそも、どこでアート作品を購入できるのか、よくわかっていません。
アート作品の価値基準もわからないとなれば、多くの方々がアート作品を買うという行為から、とても縁遠い世界にいることに気が付きました。
そんななか、一部の診断士の方々は、さりげなくアート作品をご購入されており、周囲から多くの称賛を浴びていました。
次に、AHA展2023(2023年11月16日~19日開催)への集客方法について議論しました。
最寄り駅からは少し離れた場所で開催される展示会に、どうやってアート作品を購入してくれるお客様を集客するか?という課題を抱えています。
この展示会は、あたかもまだ飲んだことのないワインをテイスティングするが如く、アートをティスティングしてみる場だとのこと。
自分に合ったアートはどれか?
どの作品を持ち帰りたいか?
正解は無くていい
一般的なギャラリー展示の場合、白い壁を背にして作品を展示することが多いですが、このイベントでは超高級住宅にあるさまざまな空間を利用してさまざまな作家さんの作品を展示します。
その超高級住宅である建物自体も、多くの診断士たちの興味を惹きつけました。
目黒区八雲にあるジャスマック八雲スタジオという場所です。
https://jasmac.co.jp/yakumostudio/studio/
いろいろな意見が出てきて、だんだんと診断士達の口も饒舌になり、多くのアイデアが創発されました。
流石は、診断士!
アート作品は、作品そのものだけではなく、美術作家さんという人間含めてひとつの作品なんだ、ということを実感した次第です。
その作家さんの物語とアート作品が一体となることで、作品の見え方が変わる気がします。
実際、作家さんと会話をして話が盛り上がったり共通点を見出した結果、作品を購入される方も多いそうです。
見知らぬ世界へといざなってくれる美術作家さんとの会話を通じて、ワインが開くように作品の持つ意味合いが変化し、参加した多くの診断士の右脳が心地よく揺すぶられた月末の夜でした。
その後の懇親会では、リアルにワインを片手にし、ますます議論に花を咲かせていました!
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