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酒造りの現場から学ぶ、継続と信念の力

2025年8月9日(土)、ふらっと研究会の8月度例会として、静岡県の青島酒造を訪問しました。ご登壇いただいたのは、同社社長であり杜氏でもある青島孝さん。講義は三軒屋ふれあい会館で行われ、その後は実際の酒蔵を見学させていただきました。参加者は診断士12名。プロデュースは水野泰広会員です。


■ 講義から伝わった「継続」の大切さ

青島さんが大切にしているのは「成長」ではなく「継続」。時代や市場の変化の中でも、地元の米や水、伝統の技法にこだわり、手間暇を惜しまない姿勢は揺らぎません。酒造りは決して楽な仕事ではなく、シーズン中は最高で17キロも体重が落ちたことがあるというエピソードには驚かされました。

また、現在青島酒造で働く社員たちは、採用活動を行っていないにもかかわらず、自ら履歴書を持参して「ここで働きたい」と志願してきた人ばかり。青島酒造のお酒を心から愛し、この環境で働きたいという強い思いを持った仲間たちが集まっていることも印象的でした。

■ 酒蔵見学で感じた職人魂

見学では、米の仕込みや発酵の工程、丁寧な温度管理など、品質への徹底したこだわりを間近で体感しました。従業員を大切にしつつも、やる気と実力を信じて任せる姿勢も印象的。酒造りの苦労や繊細さ、そして完成した酒を日常的に楽しんでもらいたいという想いが強く伝わってきました。

さらに、見学の後には青島酒造が造る日本酒「喜久醉(きくよい)」の様々な種類を飲み比べさせていただきました。純米酒や吟醸酒など、どれも個性豊かで美味しく、参加者全員が試飲というより純粋に味わいを楽しんでいる様子が印象的でした。笑顔と会話が自然と広がり、日本酒の魅力を改めて感じるひとときとなりました。

■ 懇親会での印象深い言葉

懇親会では、どんな質問にも真摯に答えてくださり、「高く特別な日にだけ飲む酒ではなく、日常で楽しんでほしい。それでこそ文化になる」という言葉が心に残りました。日本酒を特別な存在ではなく、暮らしの中に根付かせたいという信念が感じられました。

■ まとめ:継続がつくる価値

今回の訪問を通して、伝統を守りながらも地元や市場に根差した酒造りの重要性を改めて感じました。青島酒造の取り組みは、日本酒という文化を次世代へ継承していくうえでの大きなヒントになるはずです。青島さんの信念と行動力に深く感銘を受けた一日でした。

次回のふらっと研究会は9月12日、「確定拠出年金」についての講義です。将来の資産形成に直結するテーマだけに、どんな話が聞けるのか今から楽しみです!

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